絶対音感…いる?いらない?
調律をやり始めてからかれこれ100回は聞かれたであろう言葉、「絶対音感あるの?」
いつもこれを聞かれると少し迷います。
あるといえばあるし、無いと言えばない。
それが正直なところです。
そもそも絶対音感の定義とは、、、、
以下Wikipedia参照
「絶対音感」を持つ人は
12音につき鋭敏な絶対音感を持つ人は、次のことが、基準音を与えられずにできる。
・さまざまな楽音やそれに近い一般の音に対して音名を答える。
・和音の構成音に対して音名を答える。
・絶対音感を保持している人にはある特定の楽器をやっている人、やっていた人などが持っている事が多いが声楽系は非常に少ない。
・また、絶対音感保持者は、次のようなことをする際にも、絶対音感を保持しない人より容易にできる。
・耳で知っているだけの曲を楽譜なしで正確に楽器で再現する。
・早く12音音楽や無調音楽などのソルフェージュができる。
・無調の聴音で一個ぐらいずれてもすぐに途中から正しい音高に持っていく。
・一方で、人によっては次のような不便さを感じる場合がある。
・移調楽器や現在の基準音(A=440~442)に設定されていない楽器(古楽器等)を演奏する場合、鳴っている音と譜面の音が一致していないと感じてしまい、演奏に抵抗を感じることがある。
・移動ド唱法で歌うことや移調して歌うことを苦手とする場合がある。
・咳止め薬(ベンプロペリンリン酸塩製剤)や抗てんかん(癲癇)薬(カルバマゼピン製剤)の副作用による音感異常で、非常に不快感を覚えることがある。
・調性音楽の分析の際に旋律や和音の機能がわからなくなり各音の役割による表情が付けにくくなる。
この定義でいうと私ほぼすべて当てはまります。
ですが私の場合B♭クラリネットをやっていた事で、たとえば流れている曲がピアノ曲、ポップス等では普通にC調で聴き取れるものが、吹奏楽、オーケストラ曲等になると途端に半音下で取ってしまうのです。
これが非常に厄介!!!!
(せめて同じ黒くて長いのならオーボエを選べば良かったと少し後悔しております・・・)
でもそもそも絶対音感の定義ってすごく曖昧で、結局上のすべては精度の高い相対音感があれば出来てしまうのです。
我々ピアノ調律師は音叉から基音のA=ラの音を取って平均率を作り、それをオクターブで広げていきます。
これは相対音感ですよね。
ガラスの鳴った音や雨音を音階で聴き分けられたところで何か日常で役に立つのでしょうか。
精度の高い相対音感は音楽を楽しむ上で、あればある分だけ更に音楽が楽しくなりますよ♪
正しい音でピアノのドレミを聞き分けるためにも、是非耳が敏感な子供のうちから正しい音のピアノに触れさせて頂ければと思います♪
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